クラスメイトに話しかけられてたとき、ちょっと口角が上がってた。
その日一日中なんだかむしゃくしゃして、昼休みにあいつを人気のない場所に連れ出して裸にむいた。
男のくせにやたらと華奢な腕から繰り出される軟弱な抵抗に腹が立つ。
こんな姿を誰にも見られたくないのだろう。下着を脱がせたあたりから抵抗の声はあがらなくなった。
あるいは力でかなわない相手への抵抗が無駄だと気付いたか。
ポケットに詰め込んできたワセリンのチューブを孔に突っ込んでひねり出す。
「う、うぅ……」
押し殺した苦しそうな声が聞こえた。
適当にならして挿入しようとしたけど、なかなか入らない。
「ま、まってやめて……!」
身体ですら俺を拒絶する態度にムカついて、口内にたまった唾液を追加して二本、三本と指を増やして乱雑に慣らす。
「あ、うぅ、あっ、……グズッ」
嬌声に鼻をすする音が聞こえてきたところで自分のものを挿入した。
「いっ……!あぁあっ!」
ぬるぬるしてからみついてくる内壁を無遠慮に押し進む。
俺の腹がこいつの尻についたところで、間髪入れずに腰を振りたくる。
涙なのか鼻水なのか、よくわからない液体がほこりっぽいリノリウムの床を汚している。
反応を押し殺して耐える姿にムカついて、さらに腰の速度を速めた。
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俺がイッたすがたに冷めたあいつの目むく。
やっと俺を見たくせに、俺の心はいつまでも晴れなかった。
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