お隣さん(前回)にやられちゃった男の子が次は配達員さんに強引に押し入られて……
「バイブ機能か、中出し機能か……」
俺は今自宅のベッドの上でスマホと睨めっこしていた。
俺のお気に召すアダルトグッズというのはどれもこれも値段が張る。
写真でもわかるくらい形や色が安っぽいのは嫌だ。
かといって機能がイマイチでもだめ。
レビューも大事だ。この中出しバイブは、中に入れるローションの出が悪くて出てるのか出てないのか分からないなんてある。意味ねぇ。
バイトの金は限られている。アナニーが趣味ではあるがそれなりに友だち付き合いもある。
思うがままに金を注ぎ込む余裕はなかなかない。
「今回はこっちだな」
届くのを楽しみにしながらその日は眠りについた。
今日あたりには届くはず。
講義は二限で終わりだ。普段は学食で友だちと昼飯を食って喋ってしてから帰るが、大事な荷物が届くと言って帰った。
「さて……」
帰宅したら時間は12時過ぎだった。注文の荷物は2時からの時間設定にしている。
しかも最近担当が変わった爽やかイケメンお兄さんは夕方手前くらいに訪れる。
お兄さんはいかにもスポーツやってましたって感じの日焼けしたいい身体だ。
あの制服を脱いだらきっと俺よりもムキムキで、チンコもデカくてむけてて……。
「やば、ムラムラしてきた……」
俺は相棒(ディルド)とローションをアナニーセットから取り出して風呂場に移動した。
一人暮らしの仕方とともに、相棒との付き合い方も覚えた。
風呂場の壁の方が吸盤付きディルドはくっつきやすいし、前後の処理も簡単だ。
「んっんっ……あぁ……いいっ……」
グポグポと音を立ててローションと空気が混ざり合う音が、狭い浴室に響く。
「ディッ……ル……ッドォオ……き……ぃも………ちぃぃぃいいぃい!いぃ…ぃ!」
腰を振ってスパートかける。自分でチンポもしごくと目の前に火花が飛んでいるような感覚になってくる。
「あっあ…あ!っ…!出…そぉ…おぉうぅ…出っるぅうう…出…るうう!」
ビュビュッと音が出そうなくらいの勢いで出た。
「はぁ……はぁ……あー……気持ちよかった……」
ぺたりと浴槽の床に座り込んで息を落ち着けた。
「ふぅ……」
身体を軽く流してバスタブから出た。時間を見るともう2時過ぎだった。
アナニーにふけると時間を忘れちまうのがダメだな。
すぐに身体を拭いて浴室を出た。
「お、きたきた」
もちろん服は着ている。俺は失敗から学ぶ男だ。
チャイムが鳴って玄関の扉を開けた。
「宅配です」
「はーい」
「あの、お届けの荷物なんですが、こちら側の不注意で箱を破損させてしまって……」
一瞬肝が冷えた。もし中身を見られてしまったら……。
でも箱が潰れているだけで中身は見えていなかった。
「あの、大丈夫っすよ!」
箱を奪い取ろうとしたけど逆に荷物をしっかり掴まれてしまった。
「規定で、お客さんの目の前で開けて、」
「いや!大丈夫なんで!」
「ワレモノ注意ってあるんでそういうわけには!……あ、」
「あ」
折れたというか破れたのは俺でも配達員でもなく、もはや引っ張り合い状態になってた箱の方だった。
破れた箱から、卑猥なパッケージが転がり落ちる。
“完全防水極太バイブ”
あからさまに男根の形をした黒光するそれを見て二人して何秒固まっていたのか。
「……お客さん、そっちの人なんすよね」
「は、えっいやこれは……!」
我に帰って拾い上げたバイブの箱をしゃがんで隠すけど、時すでに遅し。
「前からお客さんの喘ぎ声、外まで聞こえてんすよねー」
「……!?」
いつだ?お隣さんに初めてを奪われた時?
家に押し入られて性欲処理に使われた時?
風呂場でのアナニーの声が響いてた?
思い当たる節が多すぎてわからない。
隣があの人で、自分が角部屋だから完全に油断していた。
あれから大学で再会した隣のお兄さんは、ヤリサーと有名なサークルでそれはそれは楽しんでいる様子だった。
あの一件で味をしめたのか、フラッと俺の部屋に来てはサクッと俺を使っていた。
俺も全自動肉バイブくらいに思ってたんだけど……。
「放心しちゃってます?この極太バイブ、今から楽しむんじゃないんですか?」
しゃがんだまま放心して別の場所に意識を飛ばしていたのをお兄さんの手が顎を掴んだことで引き戻された。
見上げたお兄さんの目は明らかに情欲の火を灯していて、
俺のさっきまで使っていた場所がキュッとうずいた。
「えっうわっ!」
ムキムキでいかにも体育会系なお兄さんに軽々と抱え上げられる。……いわゆるお姫様抱っこというやつで。
「本物味わいたくないっすか?」
ニヤリと笑った口から覗いた歯が眩しかった。
靴は玄関に脱ぎ捨てられる。狭いワンルームの部屋だからベッドにはすぐ辿り着く。
その上には先ほどまで使っていたローションも転がっていた。
「これ、アナル用ローションてやつですか?もしかしてさっきまで使ってました?」
「ちがっ……!」
ベッドの上に放り投げられて、腰の上に乗っかられて身動きが取れない。
手に持っていた新しいバイブは取り上げられて、包装もすぐに破かれた。
「うっわエグ……でも俺の方がでかいかな」
「……っ!」
黒く光るバイブは俺の平均的なものよりもずっとデカくて、鬼頭が出っ張ったエロい形をしていた。
「これ、入れるために買ったんすよね?」
「あ!待って……!」
ズボンとパンツをいっぺんにひっぺがされる。
期待とお兄さんの言葉攻めですでに立ち上がり始めているチンコが飛び出た。
「もう勃ってるんすか?エロ……」
お兄さんの手はチンコをひとなでしてすぐに後ろに這わされた。
「濡れてる……やっぱさっきまで自分でしてたんじゃないっすか」
「……っあ!」
変態、と耳元で囁かれて快感が電流みたいに身体を流れて声が出てしまった。
「ほんとエロいっすね、これすぐ入るんじゃないっすか?」
「やっ、無理……!」
黒のバイブが頬と口元に押し付けられる。
口では無理と言いながら俺の尻の口はそれを欲しがってひくついていた。
「無理っつっても、さっきもオナニーしてないって嘘ついたしなぁ……試してみないと」
太ももが押し上げられて極太バイブがあてがわれる。
「……あっ、うぅ……!」
「すっご……やっぱ入るじゃないっすか。また嘘ついて」
グリグリと突っ込まれたものを動かされる。
「ちがっあっ、こんなっ……!大きいの初めてだから……!」
「へぇ……じゃあ俺のん入れたらどうなっちゃうんすかね」
がたいのいいお兄さんが俺に突っ込んでる映像を勝手に想像して、腰が跳ねる。
期待を込めた目でお兄さんを見上げると、悪戯っぽい目があった。
「……あ、……ああっぁぁっ!」
「すご、電源入れたらガン勃ちじゃないっすか」
俺のなかでバイブが今まで経験したこともないような動きをしている。
縦横無尽に暴れまわって中をめちゃくちゃにする。
「ああぁぁぁう、あっあぁ、んあぁ!ひっ!やぁあ!」
「チンポも先走りでぐちゃぐちゃっすね」
バイブを固定するのと逆の手でお兄さんの手が俺のチンポを扱きあげる。
「あっダメ!出るっ!すぐでちゃ……!っああぁぁ!」
薄い精液が飛び散って俺の腹を汚した。
「あっ……はっ……も、バイブ、止めてっ……!」
俺がイッたのなんてお構いなしにバイブは中でヴィンヴィンと音を立てている。
「いくの早くないっすか?」
「んっあぁっ……!」
ずるっとバイブが抜かれて横に投げられる。
「はぁ……は、」
息を整えていると、かちゃかちゃと金属が擦れる音がした。
「次は俺の番っすね」
「……んあああぁっぁああ!!」
今まで受け入れたこともないような質量を持ったそれが押し入ってくる。
「……は、すっご、入った……俺の、女の子にも、嫌がられるくらいでかいんすよね」
「は……あ……くるしっ……!」
バイブによってかき広げられた中はしっかりとお兄さんのチンポを飲み込んだけど、初めての大きさなのには変わりない。
「入り口は、っきついのに、中はうねって……やば……」
「あ、まって、動いたら……あぁっ、あっあっ、うぁあぁぁ!」
「はっ……すご、気持ちっ……!」
がっつんがっつん突き上げられて揺さぶられて、俺はもう喘ぐことしかできない。
「あっあっ、もっ、俺、ぁあう……!」
「は、あ、また、イクッすか?」
お兄さんの両手がそれぞれ竿と先に添えられて、容赦なく動かされる。
「イッて、いいっす、よ!」
「らめっそれっあっあっあっうあぁぁぁぁあ!!」
性液よりも薄くて透明なものが勢いよく噴射された。
「中、やばっ……く、うぅっ!」
続けざまにお兄さんのものが中で吐き出される感触がした。
お兄さんはしばらく余韻に浸るみたいにぬろぬろと動いていたけど、ベッドサイドの時計を見た瞬間顔色を変えた。
「ヤッベェ!社員さんにドヤされるっ!」
「は……あぁっ……!」
ずろっとお兄さんのデカブツが出て行って、中からローションなのかお兄さんのなのか分からない液体が垂れる。
俺は力が入らなくて、横になったままお兄さんの方に目を向けると、もうお兄さんは服をしっかり着込んでいた。
「そんじゃまた!配達の時か……大学でっ!」
「はぁ……は、えぇっ!?」
若いとは思っていたが、まさかの同じ大学ということに驚いて上半身を起こした。
だけど早いもので、お兄さんはもう俺の家から飛び出た後だった。
重たいドアの閉まる音が聞こえて俺はベッドに倒れ込む。
遠くから車のエンジン音が聞こえ、遠くに去っていった。
セックス後の気怠さに微睡む中、俺は考えた。
ーー次は中出し機能かな……。
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